
2025/12/08 4:56
Evidence from the One Laptop per Child program in rural Peru
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要約▶
Japanese Translation:
NBER ワーキングペーパー 34495(「長期におけるラップトップ」)は、ペルーの531校の農村地区小学校で実施された One Laptop per Child プログラムの大規模ランダム化評価を報告しています。10 年分の行政試験点数と学年進級データを使用した本研究では、生徒の学業成績や卒業率に有意な影響は見られず、さらに生徒が学年を進む速度にわずかな負の影響も確認されました。調査結果は、生徒はコンピュータスキルを習得するものの認知的な向上は変化せず、教師は限定的な訓練しか受けられずデジタル能力が改善しないため、教室でのテクノロジー使用率も低いことを示しています。著者たちは、ハードウェアだけでは不十分であり、効果的な学習には追加の教育支援とカリキュラム統合が必要だと結論付けています。結果は NBER(DOI 10.3386/w34495)で入手可能です。
本文
ワーキングペーパー 34495
- DOI:10.3386/w34495
- 発行日:2025年11月
本稿では、ペルーの農村地域にある531校の小学校で実施された「One Laptop Per Child(OLPC)」プログラムの大規模ランダム化評価を検討しています。10年間にわたる学業成績と進級状況に関する行政データを用いて、コンピュータへのアクセス拡充が長期的に与える影響を推定しました。
主な結論
- 学校のパフォーマンス(時間経過に伴う):有意な効果は確認されませんでした。
- 学生の教育軌跡:進級速度に対して否定的な影響が一部示唆されます。
学生を追跡した結果、以下には有意な効果は見られませんでした。
- 小中学校卒業率
- 高校での学業成績
- 大学への進学
調査データによれば、コンピュータアクセスは学生のコンピューティングスキルを大幅に向上させましたが、認知スキルには影響しませんでした。対象となった教師は一部研修を受けたものの、デジタルスキル自体は向上せず、教室でのテクノロジー活用も限定的だったため、追加の教育支援が必要とされます。
参考文献
Santiago Cueto, Diether W. Beuermann, Julian Cristia, Ofer Malamud, and Francisco Pardo(2025).Laptops in the Long Run: Evidence from the One Laptop per Child Program in Rural Peru.NBER Working Paper 34495.https://doi.org/10.3386/w34495
関連トピック
- プログラム
NBERからのその他情報
フェルドシュタイン講演
- 発表者:N. Gregory Mankiw(ハーバード大学経済学教授)
方法論に関する講義
- 発表者:Raj Chetty & Kosuke Imai
中介分析に関するスライドと背景資料 – Imai, Kosuke, Dustin Tingley, and Teppei Yamamoto(2013).“Experimental Designs…”
パネルディスカッション
- 発表者:Oleg Itskhoki、Paul R. Krugman、Linda Tesar
アルフレッド P. スローン財団 grant #G‑2023‑19633 およびリンドー・アンド・ハリー・ブラッドリー財団 grant #20251294 により支援されました…