
2026/01/21 3:40
**「いいね」を付けたユーザーがプライベートになるとき:X上で評判リスクの高いコンテンツへの関与**
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要約▶
Japanese Translation:
## Summary 2024年6月にX/Twitterが一部のユーザー向けに「いいね」を非公開化した決定は、プラットフォーム全体の行動にわずかな影響しか与えませんでした。1,068アカウントから154,122件の投稿を対象とした差分‑差分(Difference‑in‑Differences)研究では、高い評判リスクを伴うコンテンツ(例:政治的または党派的な投稿)の「いいね」数に有意な増加は見られませんでした。この結果は、ハイリスクとローリスクのアカウントを比較した場合や、「いいね」と再投稿の両方を対象にした場合でも同様でした。203名のXユーザーを対象とした被験者内調査実験では、非公開表示下でそのようなコンテンツへの「いいね」意欲がわずかに上昇しましたが、この意思は実際の「いいね」率には反映されませんでした。著者らは、好きだというアイデンティティを隠すことでプラットフォームレベルでの行動変化は限定的であると結論付け、将来の研究では表明された意図が行動に現れない理由を探求すること(例えば、高頻度アクションや自動化アカウントに焦点を当てる)を提案しています。
本文
概要
2024年6月、X(旧Twitter)は「いいね」の可視性を公開から非公開へ変更しました。これは、エンゲージメントシグナルの可視性がユーザー行動に与える影響を研究するための稀なプラットフォームレベルの機会を提供します。本研究では、いいねの投稿者情報を隠すことが「高い評判リスク」コンテンツ(政治などのトピックや党派的アカウントで表示される場合に公の支持が社会的・評判上のコストを伴う可能性があるコンテンツ)へのいいね数を増加させるかどうかを検証します。
そのため、以下の2つの補完的研究を実施しました:
- 差分‑差分分析:ポリシー変更前後で154,122件の投稿と1,068アカウントのエンゲージメントを比較。
- 被験者内サーベイ実験:203名のXユーザーに対し、さまざまな種類のコンテンツへの「いいね」意欲を自己報告で測定。
主な結果:
- 高評判リスクコンテンツに対するプラットフォームレベルでのいいね増加は検出できませんでした(研究1)。
- 評判リスクが高いアカウントと低いアカウント間の比較、ならびにエンゲージメント種別(いいね vs. リツイート)を横断した同一グループ内比較の両方で頑健です。
- サーベイ実験では、非公開可視性の下で高評判リスクコンテンツへの「いいね」意欲がわずかに増加することが報告されましたが、この増加は投稿を「いいね」するグループ平均確率に有意な変化をもたらしませんでした(研究2)。
総合すると、いいね情報の非公開化はプラットフォームレベルで限定的な行動反応しか引き起こさないことが示唆されます。これはユーザーの意思と実際の行動とのギャップ、または高頻度・自動アカウントによるエンゲージメントが狭い層に偏っていることが原因である可能性があります。