
2025/12/17 3:32
Vibe coding creates fatigue?
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要約▶
Japanese Translation:
概要
著者は、Claude Code を生成とデバッグに利用し、Cursor を拡張コーディングに使用するプロンプトパッケージマネージャー「Marvai」を構築しました。これらの AI ツールは、MDD/MDA や実行可能 UML など従来の手法と比べて機能提供を劇的に高速化します。しかし、AI 支援作業を連続でわずか1時間だけ行った後、著者は急速なコード生成がアーキテクチャや意思決定、エッジケースを処理する能力を圧倒し、深刻な疲労感に襲われました。彼は Team Topologies の認知負荷理論を引用して、過剰な責任やトピックが認知負荷を増大させることを説明し、この「バイブ コーディング」体験を自律的にリズムを設定する自動機械で働くようだと喩えました。
AI が生成した関数ごとに頻繁にコンテキストスイッチが発生し、精神エネルギーを消費します。さらに、迅速なコード修正サイクルのドーパミンループは AI の高速化によって増幅され、過度の刺激と最終的な疲弊につながります。著者は開発者役割の変化(コードを書くだけでなく AI 出力を管理・レビューする)を観察し、複数の交差点を監督するようなマネジメント負担が増大していると指摘しています。
これらの影響を軽減するために、著者は AI ツールとの意図的なペース配分、AI に配慮した日次振り返り、メンタルヘルスへの認識向上、そしてミクロマネジメントよりも AI を信頼することを推奨しています。彼は、このような対策が講じられない場合、バーンアウトが増加し、チームが AI 監督役にシフトし、企業は速度と認知持続可能性のバランスを取るために生産性モデルを再考する必要があると警告しています。
本文
vibecodingをし続けているうちに、疲労感が出てきました。
私は Marvai ― プロンプト用パッケージマネージャ―の開発に取り組んでおり、Claude Code と Cursor を組み合わせています。
- Claude Code:コード生成・バグ修正・テスト作成/修正・セキュリティチェック・Lint(nilaway/staticcheck)の修正
- Cursor:拡張コーディング、関数生成、コピー&ペーストしたコードの適応、リファクタリング、エラーハンドリングの修正など、煩雑な作業を多数自動化
私は40年にわたり開発者として働いてきましたが、MDD/MDA や実行可能 UML など、うまく機能しないツールを何度も目にしてきました。AI の登場でコード生成や機能構築の速度はかつてないほど向上しました。Claude Code と Cursor の組み合わせは、本当にスピードアップを実現しています。
新たな現象:疲労
1 つの機能を書き終え、AI が生成したコードをレビューし、バグを修正してから次へ進む――その速度は 1 時間以内で完了できるほどです。
このペースでは脳が処理・追従する余裕がなく、再び作業を始める前に休息が必要になってしまいます。
開発者としては以前には感じたことのない疲労です。「認知負荷」という概念に初めて触れたのは Team Topologies であり、チーム構成を工夫して開発者の認知負荷が小さすぎず大きすぎないようにするという考え方でした。責任や担当領域が増えると認知負荷も増し、過度になるとチームは効果的に機能できなくなるというものです。
アナロジー:マシンの速度で働く
若い頃、プラスチック工場で作業していました。機械が自動で掃除機ケースを生産し、そのリズムに合わせて私は各ケースを取り出し包装していたのです。上司が頻度を上げると、機械のペースに合わせることはストレスになりました。
vibecoding と Cursor/Claude を使うと、まるで自分よりもマシンがコントロールしているような感覚になります。
従来のコーディングでは作業速度はタスクの複雑さに比例し、脳に処理時間を与えてくれます。vibecoding ではコード生成速度が極端に速くなるため、脳が追いつけず思考が詰まり、複雑なタスクを数秒や数分で圧縮してしまいます。その結果、アーキテクチャや意思決定、エッジケースを精神的に「焼き込む」時間が足りなくなるのです。
ドーパミンループとコンテキストスイッチ
開発者はドーパミンループ(コードを書き→失敗→修正→成功→ドーパミン急上昇)を好みます。vibecoding ではこのループが劇的に高速化し、脳にドーパミンとストレスホルモンの洪水が起こり、満足感よりも疲労を招いてしまいます。
コード中のコンテキストスイッチは脳のキャッシュ切替に似ています。各切替(例:関数間移動)は時間とエネルギーを消費します。vibecoding は AI や Cursor が行う多数のマイクロコンテキストスイッチを強制し、精神的エネルギーを急速に枯渇させます。
新しい役割:マネージャ+開発者
AI の存在下では、要件からコードへの変換だけでなく AI の出力管理も求められます。これはまるで 5 人の深層チームを監督するリードと同じです。複数のインタセクションを同時に監視しつつ、交通管制官として機能するような追加責任です。
必要なこと
- 意図的なペース配分:AI ツール使用時には速度調整が不可欠
- AI を考慮した振り返り(例:デイリーレビュー)で心とコードを同期させる
- AI コーダー特有の精神健康課題への意識を高める
- AI のマイクロ管理を手放し、出力を信頼して制御と管理のギャップを埋めようとする試みをやめる
まだ未来像は固まっていません。AI によって私たちはかつてない速度で作業できますが、脳はそれに追いついていません。まるでオートパイロット付きの初期飛行機を操縦するような状態です。
新しいリズムと境界線、そして「コードを書くこと」の意味について再考する必要があります。将来のコーディングは必ずしも速さだけではなく、意図的に遅くなる可能性もあるのです。